ジョセフ・ヒューベルトウス・ピラティス先生(右写真の人物)は1880年ドイツのメンヒュングラートバッハで生まれました。
幼い頃は体が弱く、喘息やクル病などに苦しんでいましたが、病気を克服するためにいくつもの身体訓練法やスポーツを行い、それを克服していきました。
彼は東洋と西洋の身体訓練法を研究し、体と心を完成させ、それを維持する古代ギリシャとローマの哲学に影響を受けたと言われています。
第一次世界大戦勃発時に、彼は敵国人としてイギリスに抑留されました。
この時看護師として働き、戦争で負傷したり病気になった抑留者のリハビリを行いました。
そして、病院のベッドにスプリングをつけてエクササイズすることを思いつき、寝たままでも動けることによって体力と筋力の維持と怪我病気から早い回復を行うことができました。これが現在のピラティスマシン機器の発想の原点となりました。
戦後しばらくして彼はアメリカに渡り、1923年にニューヨークでピラティススタジオを開設しました。
様々な業種の人々がピラティススタジオに通う中、怪我をしたバレエダンサーのリハビリや、病院の患者のリハビリなども行ったと言われます。
彼は彼の考案したメソッドをコントロロジーと呼んでいました。コントロールされた呼吸と動きを合わせることで体幹が安定し、姿勢が良くなり、動きが楽にできるようになります。
今日では、コントロロジーはピラティスと呼ばれ、世界中の人々に親しまれるメソッドとして、あらゆる分野に広がっています。
運動経験や最近運動不足でも、ピラティスは無理なくゆっくりとでき、怪我なく簡単なことからできます。
ピラティスは腹筋運動の様なものを続けてきつい、ハードなイメージを持っている方もいらっしゃいますが、当スタジオではハードなピラティス体操の前段階の、リラックスして体幹を強くしていく簡単な方法を行い、日常生活でも楽に体が動かせるようになることからお伝えしていきます。
骨盤底筋や姿勢保持筋を無理なく強くして、産後の骨盤の歪み、尿漏れ、骨密度の低下防止、生活習慣からくる肩こり腰痛などにも適しています。
また、インナーマッスルを鍛え姿勢が良くなることで、代謝が良くなり痩せやすくなります。
年齢、性別関係なく行えます。私の経験では、小学生から80代女性までお伝えし、体の変化を感じていただいた事があります。
過去の怪我やスポーツの経験や生活習慣の影響で、体の一部に負担がかかる動き方を自分でも気づかないうちにしているかもしれません。
ピラティスで体の中心を意識して、体幹を強くし、体全体をバランス良く動かすトレーニングをして、日常生活やスポーツなどでも痛みなどストレスの少ない体になるようにお手伝いをさせていただきます。
痛みやストレスが減ってきたならば、ピラティスを通してより楽な体へ、より少ない力でパフォーマンスのよい体へ、今まで出来なかった運動ができてそれが楽しめる体になれるように、自分の可能性を増やしていくことができます。
そうしているうちに、自分の体、ピラティスの奥深さを感じてくることと思います。
集中して、中心を感じながら体幹を強くし、呼吸と動きを合わせて、より少ない力でリラックスしてスムーズに止まらずにコントロールして動くことによって、体と心のバランスがとれてきます。
ピラティスをした後は、姿勢が自然と良くなっていて、無駄な力が抜けていてリラックスした自然な体の状態になっていきます。
そうすると目の輝きがでてきて、表情の明るくなる方をよく見てきました。
その人が本来持っていた、体と心のバランスの良い状態に戻ったのでしょう。
お伝えしたピラティスを日々楽しんで実践していくことで、ご自分で一生使えるようになっていきます。
ピラティスは姿勢矯正の体操でもあります。
地球には重力があります。
その重力に対する意識と力が働かないと、
猫背で体が歪んでいて、肩が引きあがって見え、首が短く見える状態で歩く事になります。
それでは客観的に見て美しく、かっこ良くは見えないと思います。
重力に対する意識と力が働いていることにより、
背筋が伸び、体のバランスが良く、首がよく伸びて前を向いて歩ける。客観的にそれを見て人は美しい、かっこ良いと感じると思います。
姿勢が良くなると本人も気持ちが良いし、見ている人からの印象も変わります。
また、内臓を支える力や呼吸機能や血液循環、代謝、脳にも影響していきます。姿勢が良くなると便秘や胃痛、肩こり、腰痛、頭がボーとするなどの症状も減っていくケースがあります。
人本来の体のデザインと機能性を活かせれば健康であり、内面から自然と美しく、かっこ良くなっていきます。
化粧品やエステや美容などで外側からアプローチすることも重要ですが、ピラティスを通して内面から自然な美しさをだすことにチャレンジしてみるのも、長い目でみたらよいのではないでしょうか。